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3000円のお店と6000円のお店の差

インターネット記事に、その差の正体はなんなのか。

美容師さんの話がありました。

 

○作業の手間や一人当たりの時間の配分

○お客様のデータを取るか、取らないか

○薬剤の差

 

ということでした。

実際は立地、内装費など複雑なのでしょうけど、リラクゼーション業界も似たような価格差があるので考えてみました。

 

「格安店と違うかな?」という個人的な意見です。

 

○スタッフの施術者としての完成度

→お迎えから施術、そして会計などの一連の動き。施術への集中力、構成力、提案力など。

○備品等の質、買い替えのサイクル

→国産を優先。良素材を優先。癒し空間としての調和を考える。

 

○お客様一人一人のデータ共有

→体に関する重要なことは引継ぎます。

例えば、枕は①が好きとか、Bマットは必ず使うとか、次回は○○した方がいいかもとか。

こういう情報は非常に大事です。毎回スタッフを指名するような場合でも例外はありません。「いつ」「だれが担当でも」次回も良い施術ができるように共有しています。

 

もう少し詳しく↓

スタッフの施術者としての完成度

→お迎えから施術、そして会計などの一連の動き。施術への集中力、構成力、提案力など。

 

当店では、お客様がどんなコースを予約されていても、コース確認や提案を行います。

初めて来店されるお客様は、お店のコース内容を把握していないことが多く、「なんとなく」「適当に」選んでいる場合が多いからです。ですから、予約されたままのコースで良いのか、他のコースも紹介しながら決定します。こういった作業は数分かかります。こういった、数秒、数分が重なって一人当たりのお客様への時間がかかるというのはあります。しかし、お客様やスタッフにとっても大事な時間と考えています。

 

格安店では、メニューは少ないと思うので迷うことはないのかもしれませんね。

 

構成力では、施術内容そのものになります。

例えば、60分の全身もみほぐしとはいっても、足を何分、腰を何分、肩を何分など決められているわけではありません。また、撫でるのか、押すのか。優しく押すのか、強めなのか。早いのか、ゆっくりなのか。全てが白紙のまま始まるのです。格安店と当店のスタッフの持っている手技数は同じだと思いますが、お客様の体に合わせる感受性や、こうすれば良いのではないかという想像力、1点を押す感覚なども考慮すると、当店が優れている可能性があります。

なぜ優れているかというと、優れざる得ない一つに、お客様からいただくお金が関係します。料金に見合うもの、残念だったとは思ってほしくない緊張感が常にあります。それは、スタッフの施術に対する理想にもつながっています。たとえリピーター様で何十回と来店された方でも、毎回「感じて」「考えて」「工夫」します。これは、スタッフ各々の性質という部分も関係しますので、格安店だからそうではないとは言えません。ただし、当店では全スタッフがそういった志があるので、それが当たり前となっている強さはあるかなという感じです。

 

○備品等の質、買い替えのサイクル

→国産を優先。良素材を優先。癒し空間としての調和を考える。

 

格安店との違いが分かりやすい部分かも?しれません。

部屋に案内された際の癒し空間は、想像通りでしょうか。タオルは綺麗に畳まれ、ベッドメイクは上手くいっているでしょうか。

毎日同じ準備をしていると、「ま、いっか」というようなことが起きます。しかし、お客様にとっては大事な時間の大切な要素です。これはお店の方針だけに限らず、用意するスタッフ一人一人の気遣い感度で大きく変わります。ちょっとルーズなスタッフがいたら正せる。その方がいいよね。という作業を続けることができた店が癒し空間を提供できます。

 

○お客様一人一人のデータ共有

→体に関する重要なことは引継ぎます。

 

複数で店舗を運営している場合、担当スタッフが毎回一緒とはなりません。

スタッフたちは「お客様の主訴」その日一番気にしていること、「お客様の雰囲気」疲れた顔をしてる、元気がない等観察しています。

さらに施術を通し、「足は捻挫したので触らないで」「背中のしこりを気にしている」「先日引っ越しで腰痛発症」などが分かる場合があります。こういったことを引き継ぐのです。捻挫したお客様が、次回違う担当者に当たってもスタッフは捻挫のことを知っています。すでに保護用にマットを用意しているかもしれません。「足の具合はどうですか?」という会話もあるかもしれません。当店の場合、施術に使う備品も多いので、スタッフの情報は次回への施術に役に立つのです。結果的にはお客様の満足度にも繋がります。ですから、非常に重要。こういった作業を料金の差にできるかどうかは分かりませんけどね。